図面をスキャンしてデータ化することは、管理労力の減少など、所有している図面が豊富にあればあるほど非常に高い価値を生み出します。図面をスキャンすれば情報を保存して、たくさんの人とデータを素早く共有することができるようになります。今回は、図面をスキャンしてデータ化するための方法を紹介します。
スキャニングとは
スキャニングとは、建築図面などの紙の図面を電子データへ変更することです。スキャン後は対象の図面をPNG、JPEG、PDFなど他のファイル形式に変換することができます。また、スキャンにおける高解像度は、正確な色の取り込みと表現をより繊細にします。
データ化すると様々なデバイスで閲覧できるようになり、図面の効率的な表示や保存に役立ちます。また、データは紙の書類のように閲覧によって傷めることがなく、長期間何度でも閲覧でき、編集や共有を簡単にすることが可能です。
そして、機密性の高い情報などは、パスワードで保護して安全に保存することもできます。
図面をスキャンしてデータ化するメリット
図面をスキャンしてデータ化することで、様々なメリットを生み出せます。
- 長期的なデータの保存とアクセスが容易になる。
- データ化した図面は、天候、動物、流出、一般的な摩耗や破損による損傷を受けない。
- 紙の保管や関連費用が不要になる。
- 遠隔地での共同作業が可能で、移動にかかるコストを削減できる。
- セキュリティ対策を講じて長期間の保存ができる。
最適なスキャン機器を選ぶ
最適なスキャンを行うには、まず適切なスキャナーの種類を選ぶことから始めましょう。予算やニーズに応じて、さまざまなタイプがあります。CCD(Charge Coupled Device)方式センサーまたはCIS(Contact Image Sensor)方式センサーを使用し、様々なサイズ、速度でスキャンする機器があります。
シートフィードスキャナー
書類のスキャンでよく使用されているのがシートフィードスキャナーです。シートフィードスキャナーはローラーなどで自動的に紙を送り、読み取る方式でスキャンできます。自動給紙装置などと組み合わせて、大量の書類も短時間で自動でスキャンが可能です。
フラットベッドスキャナー
フラットベッドスキャナーはスキャンするときに、毎回フラットベッドへ手作業でスキャンする面を裏向きにして配置する必要があるため、連続した書類のスキャンには時間や手間がかかります。しかしながら、フラットベッドスキャナーは、シートフィードスキャナーよりも高解像度のスキャンができ、図面の細かい線など、より繊細なスキャンが可能です。
オーバーヘッドスキャナー
オーバーヘッドスキャナーは、製本図面のような見開きの大きな書類のスキャンに使用されます。開いたままの状態の書籍などを押さえて痛めつけることなく、スキャンする面を上向きにしたままスキャンが可能で、厚みのある美術品などもスキャンできます。また、見開きのページをめくるだけで済むのでフラットベッドスキャナ―よりも手間がかかりません。
スキャニング
安全にデータを保管し長期間、閲覧できるようにするための図面のスキャンに必要な手順は次の通りです。
スキャンする図面を用意する
まずは可能な限りスキャンする図面をきれいにしましょう。スキャンする図面が汚れていると、スキャンした後のデータから汚れを取り除くのは難しくなります。図面が色褪せたり、黄ばんだりする前にスキャンすることで、きれいな状態で長期間閲覧し続けることができます。
適切な解像度を選択する
解像度を上げると品質が良くなりますが、その分読み取りに時間がかかり、データサイズも大きくなります。スキャンする対象や目的に応じて適切な解像度を選択しましょう。
適切なファイル形式を選択する
図面や書類をデータ化して出力する際の適切なファイル形式を選択します。
ファイル形式に関しては、唯一無二の「正解」があるわけではありません。より高度なものを選択すれば表示や保存、印刷に時間がかかる場合があったりと、ときと場合により適切なファイル形式を使い分けます。
まとめ
紙の図面をスキャンしてデータ化することは、重要な情報を長期間、安全に保存するための鍵となります。
スキャンする図面によって適切なスキャナーを選ぶことが、図面をスキャンしてデータ化する最初のステップです。そして、スキャンした原稿をPDFやJPGなど、適切なファイル形式で保存する。これによって、重要な書類を安全に保管し、将来にわたって原本を傷めることなく何度でも閲覧できるようになります。
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