はじめに
「建物の図面は残っているけれど、紙しかない。」
近年、このようなご相談をいただく機会が増えています。
建物の改修や設備更新、耐震工事、解体工事などを進める際には、設計図面が欠かせません。しかし、築30年、40年を超える建物では、設計当時にCADが普及しておらず、手描き図面や青焼き図面しか残っていないケースが多く見られます。
紙図面は貴重な資料ですが、そのままでは現在の設計・施工の現場で活用しにくいことも少なくありません。そのため、紙図面をAutoCADなどのCADデータへ変換する「CADトレース」の需要が高まっています。
今回は、CADトレースが必要とされる理由や、そのメリットについてご紹介します。
古い建物ほど「CADデータが存在しない」という課題
設計当時は紙図面が当たり前だった
現在では建築設計のほとんどがCADで行われていますが、1990年代以前に建築された建物では、手描き図面が一般的でした。
そのため、設計図面は紙のまま保管され、CADデータ自体が存在しないケースも珍しくありません。
解体や改修で初めて困るケースが多い
普段は紙図面だけでも問題なく保管できています。
しかし、
・建物の改修やリニューアル
・設備の更新
・空調や電気設備の改修
・解体工事
・用途変更
などが決まると、施工会社や設計事務所から「CADデータはありますか?」と確認されることが少なくありません。
そこで初めて、「紙図面しかない」という課題に気付かれるお客様が多くいらっしゃいます。
CADトレースを行うことで得られるメリット
修正・編集が簡単になる
紙図面はコピーや書き込みはできますが、レイアウト変更や寸法修正は容易ではありません。
一方、CADデータであれば壁や柱、設備などを個別に編集できるため、設計変更にも柔軟に対応できます。
改修工事では、一部だけ変更したいというケースも多く、CADデータがあることで作業効率が大幅に向上します。
データ共有がスムーズになる
CADデータは設計事務所や施工会社、設備業者など、多くの関係者が利用できます。
メールやクラウドを利用して共有できるため、紙図面を何度もコピーして配布する必要がありません。
また、最新の図面を一元管理できるため、情報共有のミスも防ぎやすくなります。
将来の維持管理にも役立つ
CAD化は一度行えば終わりではありません。
今後の修繕や増築、設備更新など、建物を長く活用していく中で何度も利用できます。
建物のライフサイクル全体を考えると、CADデータを整備しておくことは将来への備えにもつながります。
CADトレースサービス
図面の状態に合わせて丁寧にデータ化
古い図面は経年劣化により、線が薄くなっていたり、折れや破れがあることも珍しくありません。
有限会社ダックでは、図面の状態を確認しながら、一つひとつ丁寧にトレースを行います。
単に図面をスキャンして画像化するのではなく、AutoCADで編集可能なデータとして作成するため、納品後はお客様自身や設計会社による修正・活用も可能です。
スキャンからCAD化まで一括対応
図面の電子化をご検討のお客様の中には、大量の図面を保管されている企業様も多くいらっしゃいます。
当社では、大判図面のスキャンからデータ整理、CADトレースまで一括で対応しております。
「まずは図面をデジタル化したい」「必要な図面だけCAD化したい」といったご相談にも柔軟に対応いたします。
対応データ形式について
有限会社ダックでは、紙図面をトレースし、編集可能なCADデータとして納品しております。
弊社では 図面トレース=CADデータ作成 として承っております。
現在対応している主なデータ形式は以下のとおりです。
- AutoCAD(DWG)
- Jw_cad(JWW)
- DXF
これらの形式であれば、お客様の用途やご要望に合わせて作成いたします。
その他のデータ形式をご希望の場合も、お気軽にご相談ください。 ご利用環境や目的をお伺いし、対応可能な方法をご提案いたします。
